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日本の地球観測衛星

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関連情報

日本のおもな地球観測衛星は次の通りです。

地球資源衛星「ふよう1号」(JERS-1)

ふよう1号」は、全陸域のデータを取得し、資源探査を主目的に、国土調査、農林漁業、環境保全、防災、沿岸監視等の観測を行うことを目的とした地球観測衛星で、1992年2月に打ち上げられました。高精度観測を行うため、能動型の電波センサの合成開口レーダ(SAR)と、可視光から短波長赤外域までの地表面からの反射光を観測する光学センサ(OPS)を搭載し、観測データを広く国内外のユーザに提供しました。科学技術庁/現 文部科学省/宇宙開発事業団/現 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と通商産業省/現 経済産業省の共同開発プロジェクトで、科学技術庁/宇宙開発事業団が衛星本体を、通産省が観測機器の開発を担当しました。「ふよう1号」のミッション期間は計画では2年間でしたが、約6年半にわたり観測データを取得し、1998年10月12日に運用を終了しました。

「ふよう1号」による北海道摩周湖周辺の画像地球観測衛星データの実用
「ふよう1号」による北海道摩周湖周辺の画像地球観測衛星データの実用

地球観測プラットフォーム技術衛星「みどり」(ADEOS)

みどり」は、1996年に打ち上げられ、約10カ月間にわたって、地球温暖化、オゾン層の破壊、異常気象の発生などの環境変化に対応した地球規模の観測データを収集し、地球環境の監視に役立ってきました。太陽電池パドルのブランケットが破断する事故により発生電力がなくなり、1997年6月30日に運用を終了しましたが、地球の熱放射や地表の温度・オゾン全量・海上風の方向や風速などのデータ解析は、衛星運用終了後の現在も生かされています。

「みどり」によるオゾン層データ画像
「みどり」によるオゾン層データ画像

環境観測技術衛星「みどりII」(ADEOS-II)

みどりII」は、「みどり」の観測を引き継ぎ2002年に打ち上げられた、大気・海・陸を総合的に調べる環境観測技術衛星です。世界各地でおきている異常気象やオゾンホールの拡大など、地球の環境変化の実態を把握して原因を調べるのに活躍しました。ほかの人工衛星とデータのやりとりをする衛星間通信実験にも成功し、2003年10月31日に運用を終了しました。

「ふよう1号」による北海道摩周湖周辺の画像地球観測衛星データの実用
「ふよう1号」による北海道摩周湖周辺の画像地球観測衛星データの実用

熱帯降雨観測衛星「TRMM」

TRMM」は、日米共同プロジェクトで異常気象や地球温暖化現象など、地球規模の気象変動メカニズムを解明するために降雨の状況を観測する世界で初めての熱帯降雨観測衛星です。1997年11月28日に打ち上げられ、地球全体の降雨量のうち約3分の2を占める熱帯・亜熱帯地域の降雨状況を観測し、降雨量・降雨分布等の各種データを集めました。
そして2015年4月8日に運用を終了し、同年6月15日に大気圏へ再突入しました。

「みどり」によるデータ画像(左)と「TRMM」によるデータ画像(右)
「みどり」によるデータ画像(左)と「TRMM」によるデータ画像(右)

オーロラ観測衛星「あけぼの」(EXOS-D)

あけぼの」は、1989年2月22日に打ち上げられ、太陽の活動や、地球の磁気圏にとらえられた太陽風の中の粒子が大気中の粒子とぶつかって輝くオーロラを観測しながら、磁気圏の構造などを研究し、地球周辺空間を通過してくる太陽からのエネルギーや運動量の流れなどを調査しました。そして目標寿命の1年を大幅に超え、およそ26年2か月という長期間にわたり観測を継続し、2015年4月23日に運用を終了しました。

小型高機能科学衛星「れいめい」(INDEX)

れいめい」は、重量72kgの小型衛星で、オーロラの観測と最新の人工衛星技術の実証実験を行っています。2005年8月24日に打ち上げられ、2016年12月現在も運用を続けています。

陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)

だいち」は、地球資源衛星「ふよう1号」(JERS-1)と地球観測プラットフォーム技術衛星「みどり」(ADEOS)の開発と運用によって蓄積された技術をさらに高性能化し、陸域をおもな観測対象にして地球環境の変化を詳しく観測しました。「だいち」の観測データは、地図の作成や地域観測・災害状況の把握・資源探査などに利用されています。2006年1月24日に打ち上げられ、2011年5月12日に運用を終了しました。

温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)

いぶき」は、地球の温室効果の原因の一つではないかといわれている二酸化炭素やメタンなどの濃度分布を、宇宙から観測しています。JAXAと環境省が共同開発するプロジェクトで、JAXA人工衛星と観測センサの開発を、環境省は主にデータ利用を担当しています。2009年1月23日に打ち上げられました。

地球観測衛星「Aqua」

Aqua」は、宇宙から水とエネルギーの循環に関するさまざまな物理量を観測し、大気・海洋・陸域間の相互作用と、それが地球システムの変化に及ぼす影響を総合的に調べることを目的とした地球観測衛星です。アメリカ・日本・ブラジルの国際協力プロジェクトで共同開発し、地球の水・エネルギー循環を把握するためのデータ取得を目的とする電波センサ「改良型高性能マイクロ波放射計」をJAXAが開発しました。2002年5月4日にデルタIIロケットで打ち上げられ、数々の成果を残し、2015年12月4日に運用を終了いたしました。

水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W)

GCOM(ジーコム)は、宇宙から地球の環境変動を長期間に渡って、グローバルに観測することを目的とした人工衛星プロジェクトで、地球環境変動観測ミッション(Global Change Observation Mission)の英語略です。このミッションの中で、水循環に関わる観測を「しずく」が担います。地表や海面、大気などから自然に放射されるマイクロ波を観測するセンサ高性能マイクロ波放射計2(AMSR2)を搭載しています。 2012年5月18日にH-IIAロケット21号機にて打ち上げられました。
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全球降水観測計画/二周波降水レーダ「GPM/DPR」

GPM主衛星は、日米を中心にした国際協力の下で進められている全球降水観測計画(GPM計画)の軸になる人工衛星で、世界中の雨や雪を観測します。NASAが開発した衛星本体に、日本が開発を担当した観測装置の二周波降水レーダ(DPR)とNASAが開発した観測装置のGPMマイクロ波放射計(GMI)を搭載しています。
日本が担当した二周波降水レーダ(DPR)は、Ka帯とKu帯という2種類の周波数の電波を雨や雪に照射して、降水の分布を立体的に観測します。2014年2月28日にH-IIAロケット23号機にて打ち上げられました。
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陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)

だいち2号」は、「だいち」の後継機として、災害状況の把握、森林分布の把握や地殻変動の解析など、様々な目的で使われています。「だいち2号」に搭載されたLバンド合成開口レーダ(PALSAR-2)という観測装置は、人工衛星から地表に向けて電波を照射し、その反射された電波を受信して観測を行います。2014年5月24日にH-IIAロケット24号機にて打ち上げられました。
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雲エアロゾル放射ミッション/雲プロファイリングレーダ「EarthCARE/CPR」

EarthCARE(Earth Clouds, Aerosols and Radiation Explorer)は、日本と欧州が協力して開発を進める地球観測衛星です。搭載する4つのセンサ(雲プロファイリングレーダ、大気ライダ、多波長イメージャおよび広帯域放射収支計)により、雲、エアロゾル(大気中に存在するほこりやちりなどの微粒子)の全地球的な観測を行い、気候変動予測の精度向上に貢献します。平成29年度の打ち上げを予定しています。
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温室効果ガス観測技術衛星2号「GOSAT-2」

GOSAT-2」は、「いぶき」の観測対象である二酸化炭素、メタンの観測精度を高めるとともに、新たに一酸化炭素を観測します。また、PM2.5の分布状況を推定することもできます。平成29年度の打ち上げを予定しています。
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気候変動観測衛星「GCOM-C」

「GCOM-C」は、前述の「しずく」と同じミッションの中で、大気や植生などに関わる観測を担います。平成29年度の打ち上げを予定しています。
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2016/12/28更新