JAXA | 宇宙情報センター SPACE INFORMATION CENTER

メニュー

メニュー

カザフスタン宇宙局

シェア

関連情報

分類:宇宙開発機関
名称:カザフスタン宇宙局/Kazcosmos
国名:カザフスタン共和国

旧ソ連/ロシア最大のロケット発射場バイコヌール宇宙基地を抱えるカザフスタンは、ソ連崩壊後の1991年に独立したものの、バイコヌール宇宙基地はロシアとの協定により年間使用料1億1,500万ドルで2050年までロシアにリースしており、基地内の司法権と統括権もロシア側にあります。最近は、教育科学省の宇宙委員会が定めた宇宙政策の下でカザフスタン宇宙局(Kazcosmos)がロシアと協力して宇宙活動を進めています。

カザフスタンは、市場経済導入後、石油やウランなど地下資源に恵まれ順調な経済成長が続き、近年は独自の宇宙開発の発展に力を入れています。その計画では、第1次宇宙プログラムで2億8,000万ユーロ相当の資金を支出してカザフスタン最初の衛星を打ち上げ、ロシア/カザフスタン製新型ロケットのためにバイコヌール宇宙基地に「バイテレク」新射場を2012年までにロシアと共同で建設し、2013年に初の打ち上げを行うとされています。経済予算計画省は最近、2020年までの第2次宇宙プログラムとして60億ドル以上を投資し、2009~2011年に5億ドル以上を宇宙開発予算に割り当てるとしていましたが、最近その予算半減が伝えられています。

カザフスタンでは衛星通信分野の発展に主眼がおかれ、最近10年で衛星通信のための地球局数が7倍になっています。2004年にカザフスタン共和国宇宙通信センターがアッコル市に開設され、2006年6月18日にカザフスタン最初の衛星KazSat-1がプロトンロケットにより打ち上げられました。KazSat-1は、全国土から近隣の中央アジアの国々、コーカサス地方、モルドバの東南部、ウクライナ、モスクワに至るまで最新の通信サービスを提供する衛星であり、設計寿命は10年の予定でしたが、2008年6月に通信が途絶しました。KazSat-2の打ち上げは2010年に予定されています。

2008年、大規模なカザフスタン国家宇宙航空計画を推進するための国家航空宇宙協会(National Aerospace Association)を設立しています。2009年10月にカザフスタン宇宙飛行士国際宇宙ステーション(ISS)のロシアモジュールへの「宇宙観光客」として飛行させる計画がありましたが、世界金融危機のため資金不足となり計画はキャンセルされました。

2009年5月、カザフスタンは欧州アストリウム社と協力協定を締結しました。アストリウム社が100名以上のカザフスタン技術者の教育訓練を行い、共同衛星インテグレーションセンターをカザフスタン国内に設け、光学観測衛星2基を製作し、フランスのSPOT衛星画像およびドイツのTerraSAR-X衛星画像の地上受信局を建設する予定です。