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ラニーニャ

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熱帯降雨観測衛星「TRMM」が、海水温の変化をキャッチ

東太平洋赤道域の海水の温度が高くなるエルニーニョ現象が終わり、逆のラニーニャ現象に向かう兆候を熱帯降雨観測衛星TRMMが観測しました。1997年12月には南米ペルー沖から西経160度付近まで、水温が平年より4、5度高かったのですが、1998年6月には水温が高いのはペルー沿岸に限られ、西経130度付近を中心に、平年より4、5度低い海域が広がっていることがわかったのです。変化をキャッチしたのは、TRMMのマイクロ波観測装置。海面から放射されるマイクロ波という電波が、水温が高いほど強いことを利用したものです。

海水の温度の変化を観測した、熱帯降雨観測衛星「TRMM」の想像図
海水の温度の変化を観測した、熱帯降雨観測衛星「TRMM」の想像図

水温の低い状態の続く、ラニーニャ現象

エルニーニョ」はスペイン語で「男の子」(神の子イエス・キリスト)を意味しますが、「ラニーニャ」は「女の子」。気象庁ではこうした水温の低い状態が6ヵ月以上続く場合をラニーニャと定義しており、宇宙開発事業団(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))は今回確認した現象をラニーニャの前兆としています。統計によれば、ラニーニャでは梅雨入りと梅雨明けが早まり、秋から冬にかけて気温が低くなる傾向が出ています。1998年夏まで続いたエルニーニョは20世紀最大のものと言われ、世界中に異常気象をもたらしましたが、ラニーニャもまたその動向から目が離せません。

熱帯降雨観測衛星「TRMM」が観測した、太平洋赤道域の海面水温の偏差を示した図
熱帯降雨観測衛星「TRMM」が観測した、太平洋赤道域の海面水温の偏差を示した図