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宇宙食

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最近はレトルト食品や新鮮なパンなど、地上同様の多彩な食事に

かつて宇宙での食事は、重くなったり、場所を取ったりしないように、チューブ入りのものや、ひと口サイズのものといった味気ないものでした。栄養価や栄養バランス、食事の簡便さへの配慮はなされていたものの、地上との食事とはかけ離れた、いわゆる「宇宙食」は、きびしいミッションをこなさなければならない宇宙飛行士たちのあいだでは、かならずしも好評ではありませんでした。しかし最近では、レトルト食品や水やお湯を加えて食べるものなど、通常の食事に近いものが用意されています。

約250種の食品から各自選定し、宇宙での献立表を作成する

宇宙食の品数は、アポロ計画のころから徐々に増え、現在では約250種類の食品がそろえられています。その内容は、(1)加水食品(水を加えて元にもどす「フリーズドライ」)、(2)レトルト食品、(3)半乾燥食品(ドライフルーツ)、(4)そのままの食品(くだもの、パン、クッキーなど)の4種類と、ジュース、コーヒーなどの飲み物類に分けられます。宇宙飛行士たちは事前に試食して、味と栄養価の両面を考慮しつつ献立表を作成し、それにしたがって食事をとることになります。

宇宙ステーション時代を迎え、食事は質・量ともにさらに充実へ

食事の準備はミッドデッキのギャレー(食事準備棚)でおこないます。ここには、乾燥食品に加える冷水・温水や、食品を温めるオーブンなどが置かれています。食事に使用する器具は、地上で使用しているのと同様、ナイフ、フォーク、スプーン、はし、そしてレトルトを切るはさみで、テーブル代わりのトレイをからだに固定して、そこから食べます。また、飲み物など液体を飲むときは、周囲にこぼして機器の故障などを起こさないよう、パックからストローで吸飲します。国際宇宙ステーションでは、約300種類の献立が用意される予定ですので、宇宙の食事は今後さらに充実していくことになります。