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海王星の衛星

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海王星をめぐる13個の衛星たち

海王星には2009年1月現在で、13個の衛星が発見されています。最大の衛星トリトンが桁外れに大きいですが、それ以外の天体は直径500km以下、小さいものでは数十km程度しかありません。非常に細長い楕円軌道をもつ衛星や逆行している(海王星の自転の方向と逆方向に公転している)衛星が多く、太陽系外縁天体海王星の引力によって捕らえられたものだと考えられています。

巨大な逆行衛星トリトン

トリトンは海王星最大の衛星で、1846年、ウィリアム・ラッセルによって発見されました。太陽系の逆行衛星の中では最も大きなもので、直径は2,706km、海王星からの距離は約35万kmです。逆行軌道をもつことから、もともと海王星の衛星ではなく、冥王星のような太陽系外縁天体海王星の引力によって捕らえられたものだと考えられていますが、捕らえられた衛星が完全な円軌道を持つことは非常に珍しいため、どうやって衛星になったのかは謎を残しています。逆行軌道のために、海王星の潮汐力の影響で徐々に海王星に近づいていて、最終的にはバラバラになってしまう運命にあるといわれています。また、海王星の潮汐力の影響で内部の温度が上がり、液体窒素や液体メタンを噴き出す火山活動があると考えられています。トリトンの表面には正体不明の黒い筋状の模様が多数あり、これが火山活動の痕跡という説もあります。

探査機「ボイジャー2号」が撮影したトリトン (c)NASA/JPL/USGS
探査機「ボイジャー2号」が撮影したトリトン (c)NASA/JPL/USGS

非常につぶれた軌道を持つネレイド

ネレイドは1949年、ジェラルド・カイパーによって発見されました。海王星で3番目に大きな衛星で、直径は約340km。非常に細長い楕円軌道を公転していて、海王星との距離は、海王星に最も近づくときで約135万km、最も遠ざかるときで962万kmです。軌道の離心率(円のつぶれ具合)は0.75で、太陽系の衛星の中で最大です。このような軌道のため、小惑星もしくは太陽系外縁天体海王星の引力によって捕らえられたものだと考えられています。

探査機「ボイジャー2号」が撮影したネレイド (c)NASA/JPL
探査機「ボイジャー2号」が撮影したネレイド (c)NASA/JPL