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ノア15号

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関連情報

分類:人工衛星
名称:ノア15号/NOAA15(National Oceanic and Atmospheric Administration)
小分類:地球観測衛星
開発機関/会社:アメリカ海洋大気圏局(NOAA)/アメリカ航空宇宙局(NASA)
運用機関/会社:アメリカ海洋大気圏局(NOAA)
打ち上げ年月日:1998年5月13日
打ち上げ国名/機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げロケット:タイタンII
打ち上げ場所:バンデンバーグ空軍基地

ノア(NOAA)シリーズは、アメリカが1970年から打ち上げている気象観測衛星で、これまで15機が打ち上げられました。ノアは宇宙から地球の気象や海洋の観測を行ったり、地表の植物の分布や農作物の出来具合を調べるなど、地上のさまざまな状態を観測しています。また地上のあちこちに置かれている気象観測装置や気象観測用気球、ブイから送信される気象データをキャッチして集め、地上に送る役割もあります。さらに遭難信号の探知なども行います。ノア15号は、ノア衛星の新シリーズであるPOES(極域環境測定用衛星システム/polar operational environmental satellite system )の最初の1機で、最新鋭の観測用機器を数多く搭載しており、12号の役割を引き継ぎます。POESシリーズは全部で5機打ち上げられる予定で、現在は2機が計画段階に入っています。

1.どんな形をして、どんな性能を持っているの?
細長い本体からつきでたアームに長方形の太陽電池パネルがとりつけられたT字断面形状をしています。本体の直径は1.88m、全長は4.2m、打ち上げ時の総重量は2,232kgです。太陽発電パネルは2.73m×6.14mの広さで、打ち上げ後、軌道上で展開されます。姿勢制御方式は3軸制御安定方式で、設計寿命は2年以上となっています。
ノア15号には、超高解像度赤外線放射計(AVHRR/3)や成層圏探査ユニット(SSU)、極超短波探査ユニット(MSU)、データ収集装置(DCS/2)などからなるTOVS(TIROS可動垂直探査装置)が積載されていますが、これまでの14号に比べて大幅に機能改善が図られ、観測に利用されています。

2.どんな目的に使用されるの?
ノア15号は最新鋭の画像観測装置を使って、大気の温度や湿度、雲や雪の分布、海面の温度や土壌の湿度などの気象データを観測します。また地表の植物の分布や耕作地の状態の調査も行います。さらにアメリカ各地に配置されている気象観測用気球やブイ、地上の自動観測所からの気象データを収集し、地上局へデータを送ります。こうして地上に送られたデータは気象観測や天気予報に役立てられます。
その他に、宇宙空間における陽子と電子の様子を観測したりや、海難救助信号を受信して地上局に場所を知らせるなどの役割も持っています。

3.宇宙でどんなことをし、今はどうなっているの?
打ち上げ後、太陽電池パネルを広げ、定常姿勢制御モードへ移り、定常運用を実施しています。発射後、衛星のアンテナの1本の配置に問題があることが分かり、APT送信機が使用できなくなりましたが、それでも高解像度の画像を送信しつづけています。
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4.このほかに、同じシリーズでどんな機種があるの?
気象観測衛星ノアは息の長いシリーズで、1970年12月に初の衛星が発射され現在まで継続しています。すでに16機の衛星が打ち上げられており、アメリカの気象観測に非常に大きな実績をもたらしています。ノア15号(NOAA-K)は、「POES」と呼ばれるノアの新シリーズの最初の1機で、現在ノア-L、Mの2機が計画されています。

5.どのように地球を回るの?
高度833km、軌道傾斜98.7度、公転周期101分で、地球の自転とほぼ直角に両極上空を通過する極軌道をとっています。軌道は「太陽同期軌道」で、この軌道は何周かに1回必ず同じ地点の上空を通るので、同じ場所を同一の日照条件で観測でき、ノアのように地球を観測する衛星には非常に適しています。