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天文台とプラネタリウム

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関連情報

天文学者の仕事

天文学者の仕事は、望遠鏡をのぞいて星空を観察するばかりではありません。現在の天文学では実際に目で望遠鏡をのぞくことはほとんどなく、CCDカメラなどで撮影した画像をコンピュータを使って処理し、研究を行います。可視光線だけでなくX線から電波までさまざまな波長の電磁波、あるいはニュートリノ重力波といった電磁波ではないものを観測する天文学者も多くいます。また、観測を行わず理論研究をしたり、最近ではコンピュータを使っていろいろな天体をシミュレーションしたりする研究も盛んに行われています。

世界のさまざまな天文台と日本の天文台

天体観測を行う望遠鏡は、天候が安定していて天体観測に適した場所に設置されます。可視光線を観測する望遠鏡の場合は、建物や街灯の明かりの少ない場所が観測に適していますし、電波望遠鏡の場合は人工の電波の少ない場所が適しています。天文台の多くが街から離れたところに設置されているのはこのためです。
南極を含め、世界中のあらゆる場所に天文台はありますが、8~10mの反射望遠鏡が何台も設置されているハワイのマウナケア山頂(標高約4,200m)や、様々な望遠鏡が立ち並ぶスペインのカナリア諸島などが有名です。また、最近ではチリのアンデス山脈にあるアタカマ砂漠が観測条件の良さから注目されており、各国が望遠鏡を設置、建設しています。現在、日本と台湾、北米連合、ヨーロッパ連合の国際共同プロジェクトとして、このアタカマ砂漠にパラボラアンテナ80台を設置する「ALMA(アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計)」計画が進められています。2002年からアンテナの建設が始まっており、2012年から本格的な観測が始まる予定です。
日本には、国立天文台の観測施設として岡山県竹林寺山の188cm反射望遠鏡、長野県野辺山の電波天文台、東京大学の105cmシュミットカメラがある木曽観測所などがあります。このほか、兵庫県の西はりま天文台や群馬県のぐんま天文台など地方自治体が設置した天文台が数多くあり、一般向けの天体観測会などが開催されています。

直径45mの電波望遠鏡(野辺山宇宙電波観測所)
直径45mの電波望遠鏡(野辺山宇宙電波観測所)

宇宙を再現するプラネタリウムのしくみ

プラネタリウムは1923年にドイツで発明されたものですが、現在では全世界に普及し、星空の勉強をしたり宇宙の姿を理解したりするのに役立っています。プラネタリウム装置の内部には、恒星の位置に穴をあけた板が入っており、これを強力な電球で照らすことで丸天井のスクリーンに星を映しだすしくみになっています。これにより、星の動き、太陽月の満ち欠け、ふだん見ることのできない遠く離れた場所の星空などを見ることができるのです。また、最近ではコンピュータで作った画像を直接映し出し、地球以外の場所から見た星空を再現したり迫力のある動画を投影したりすることのできるプラネタリウムも増えています。

つくばエキスポセンターにあるプラネタリウム(左の建物)
つくばエキスポセンターにあるプラネタリウム(左の建物)