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その他の人工衛星

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関連情報

地球上の2点間の正確な距離・方向を測定する「測地衛星」

世界地図の基本である「世界測地系」に基づく海図の原点維持のためや地図の原点維持のために、宇宙開発事業団/現 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が打ち上げた測地観測衛星「あじさい」や、アメリカとイタリア共同プロジェクトである「ラジオス」などがあります。地上と衛星間の距離測定は、地上からレーザ光を発射し、衛星表面に貼り付けられたレーザ反射プリズムによる反射光を地上で捉えて距離を図ります。

「ラジオス」は、直径60cmの球形で、球の表面にはレーザー光線を地上の発射台へ反射するプリズムが埋めてあります。

測地観測衛星「あじさい」
測地観測衛星「あじさい」

偵察やミサイル探知が目的の「軍事偵察衛星」

軍事衛星は、偵察や通信、ミサイルやロケット発射の探知や防衛、また宇宙での敵側の軍事衛星の破壊実験、核実験の監視など、軍事や防衛などを目的に利用されている人工衛星です。かつてアメリカと旧ソ連が冷戦状態にあった時代には、ソ連は高度200km程度の低高度にフィルム型カメラを搭載したスパイ衛星を頻繁に打ち上げ、撮影済みフィルムを回収し、アメリカ側の情報集を行っていました。今でも多くの軍事衛星がアメリカ、ロシアだけでなく欧州各国、中国等多くの国が打ち上げていますが、情報は公開されていません。

ロケットの隙間に相乗りする小型の人工衛星

電子部品の小型化・高性能化が進み、宇宙の専門機関でなくても、小型で高性能な人工衛星を製作し打ち上げることが可能になっています。大型の人工衛星が打ち上げられる際、その余剰スペースを活用して打ち上げられるピギーバック衛星などを、小型人工衛星と呼んでいます。

技術開発が進み、ロケットが大型化・高性能化されるにしたがって人工衛星のサイズも大型化・高性能化しましたが、同時に、製作コストが増大し、開発期間が長期化しています。一方、小型人工衛星は低コストで、2~3年という短期間で人工衛星を開発することが可能です。民間企業などにより、小型人工衛星を利用した、人工衛星の新しい技術や部品の宇宙で技術実証の機会が増えています。また、大学生、高校生が本物の人工衛星を製作し、打ち上げ、ミッションを遂行するといった一連の作業の中から、人工衛星開発に必要な技術を理解したり、習得する機会を得ることができることから、教育分野でも活用されています。

JAXAでは、宇宙開発を担う人材の育成と、宇宙開発利用の裾野を広げるため、H-IIAロケットの余剰スペースを利用した、小型の人工衛星の相乗りによる打ち上げ機会を設けています。

また、最先端の挑戦的なミッションや特徴ある宇宙科学ミッションを、迅速に、高頻度に実現するため、低コストで短期に人工衛星の開発を行う、小型科学衛星1号機(SPRINT-A)を2012年に打ち上げる予定です。