惑星状星雲Post to TwitterFacebook Share

太陽程度の比較的質量が小さい恒の最期は超新星爆発よりは静かなものになります。赤色巨星へと進化した恒は大きく膨張し、次第に外層のガスを間空間に放出していきます。このガスが電離されて輝線として輝いているものが惑雲です。リング、リボン、あるいは砂時計のように見えるものなど、いろいろな形として観測されます。

こと座の惑星状星雲M57。「リング状星雲」という愛称がつけられています。(c)国立天文台
こと座の惑星状星雲M57。「リング状星雲」という愛称がつけられています。(c)国立天文台

さまざまな形の惑

年老いたが放出したガスは、惑雲となります。惑雲という名前は、まだ性能があまり良くなかった昔の望遠鏡で見た時に惑のように丸く見えることからつけられたものですが、実際には惑とは関係なく、が死んでいく姿です。惑雲には、単純に丸い形をしたものや細長く伸びたものなど、さまざまな形をしているものが見つかっています。

ハッブル宇宙望遠鏡によって撮影された惑星状星雲。丸く広がるらせん状星雲(上)に対して、M2-9(下)は細長く伸びた形をしています。 (上) (c) NASA, NOAO, ESA, the Hubble Helix Nebula Team, M. Meixner (STScI), and T.A. Rector (NRAO) / (下) (c) Bruce Balick (University of Washington), Vincent Icke (Leiden University, The Netherlands), Garrelt Mellema (Stockholm University), and NASA
ハッブル宇宙望遠鏡によって撮影された惑星状星雲。丸く広がるらせん状星雲(上)に対して、M2-9(下)は細長く伸びた形をしています。 (上) (c) NASA, NOAO, ESA, the Hubble Helix Nebula Team, M. Meixner (STScI), and T.A. Rector (NRAO) / (下) (c) Bruce Balick (University of Washington), Vincent Icke (Leiden University, The Netherlands), Garrelt Mellema (Stockholm University), and NASA

雲の形から探る中心の性質

雲にはどうしていろいろな形があるのでしょうか?惑雲の写真を詳しく調べたりコンピューターでシミュレーションを行ったりして、天文学者はその謎に迫っています。例えば、死にゆくの周りを回っている伴がある場合には、細長く伸びた惑雲が作られるのではないかと考えられています。伴が及ぼす重力によってから噴き出すガスの飛んでいく方向が限定されてしまうために、このように細長く伸びた形になるのです。また丸く広がっている惑雲にも、玉ねぎのように何重にも膜が重なったような形をしているものがあります。これは、から噴き出すガスの流れが一定ではなく、周期的に何回もガスが噴き出しているせいではないかと考えられています。