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競争から協調、実用へ

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関連情報

米ソは実用目的の宇宙開発へと方針転換、人工衛星打ち上げなどに力を注ぐ

1960年代後半になると、宇宙開発競争にかかる多額のお金が国民の生活を苦しめているという声が、アメリカでも旧ソ連でも聞かれるようになりました。宇宙開発は急速に発達し、もはや1つの国の力でおこなうには大きすぎるものになっていたのです。米ソは、より国民生活に密着した実用目的の人工衛星の開発に力をそそぐことに方向転換しました。また、惑星探査については国際協力をはかり、より効率的な観測体制をめざしました。

国際協力の集大成、国際宇宙ステーション。アメリカ、日本、ヨーロッパ、ロシア、カナダなどの国々が参加します。(完成予想図)
国際協力の集大成、国際宇宙ステーション。アメリカ、日本、ヨーロッパ、ロシア、カナダなどの国々が参加します。(完成予想図)

国際協力を象徴する、アポロとソユーズのドッキング

国際協力の例としてあげられるのは、「アポロ・ソユーズテスト計画」です。米ソの科学者が共同でドッキング装置をつくり、1975年7月17日、アメリカのアポロ宇宙船と旧ソ連のソユーズ宇宙船地球を回る軌道上でドッキングし、初の共同飛行をおこないました。両国の宇宙飛行士は、おたがいに相手の宇宙船を訪問し合い、いっしょに食事をしました。また、電気炉(でんきろ)を使って合金をつくる実験もおこなわれました。

ドッキング直前のアポロ宇宙船から見たソユーズ宇宙船
ドッキング直前のアポロ宇宙船から見たソユーズ宇宙船
ドッキングに成功し、米ソ両国の宇宙飛行士が対面
ドッキングに成功し、米ソ両国の宇宙飛行士が対面

将来の宇宙化時代にむけてスペースシャトルで進められる宇宙実験

1995年、将来の国際宇宙ステーション計画の実現にむけて、アメリカのスペースシャトルとロシアの宇宙ステーション・ミールとの衛星軌道上でのランデブーが実施(じっし)されました。スペースシャトルは通信、気象、科学などの地球周回衛星、大型宇宙望遠鏡などを積むことができ、将来的には、宇宙ステーションの建設や人工衛星・宇宙船の点権修理、回収などにも使われることが予定されています。

スペースシャトルから大型宇宙望遠鏡(ハッブル望遠鏡)を切りはなして軌道投入に成功
スペースシャトルから大型宇宙望遠鏡(ハッブル望遠鏡)を切りはなして軌道投入に成功

未来に期待がかかる国際宇宙ステーション建設の計画

スペースシャトルの技術が向上すれば、人間の住める宇宙ステーションの建設が可能になります。1984年に当時のアメリカのレーガン大統領が宇宙ステーション計画を承認し、設計が開始されました。
現在は、アメリカにヨーロッパ、日本、カナダ、それにロシアといった国々が参加し、国際宇宙ステーション(ISS)の建設が行われています。これは2008年ごろの完成が予定されています。この国際宇宙ステーションではさまざまな実験や観測が行われる予定で、その実験結果は私たちの生活に密接な関わりを持つことになるでしょう。これからの宇宙開発は、人類共通の大きな事業となっていくのです。

国際宇宙ステーション
国際宇宙ステーション