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クエーサー

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活動銀河

通常の銀河とは異なり、中心の非常に小さな領域から莫大なエネルギーを放出している天体を活動銀河核といいます。様々な波長の電磁波で観測すると、通常の銀河は多数の恒星の重ね合わせとして解釈できるスペクトルを示します。それに対して活動銀河核は、特定の原子による著しく強い光のスペクトルが見られる、可視光よりも電波が非常に強い、などの特徴があります。活動銀河核を持つ銀河には、セイファート銀河、クエーサー、電波銀河、ブレーザーなど、その特徴に応じた名前が付けられています。

クエーサー

その中でも、銀河の中心核だけで残りの銀河全体よりもはるかに明るく輝いている天体をクエーサーといいます。中心核以外の部分がなかなか観測されず恒星のような点状に観測されることから、準恒星状天体(quasi-stellar object、QSO)といわれ、クエーサーという名前はその略語です。発見当時はその正体が分からなかったクエーサーは最初は電波の放射が強い天体として見つかりましたが、現在ではそのような電波が強いクエーサーは全体の1割程度であることが分かっています。

クエーサーの莫大なエネルギーの発生源は、活動銀河核の最も中心にある巨大なブラックホールだと考えられています。大量のガスや塵(ちり)がブラックホールに落ち込む際に、周囲に円盤状の構造(降着円盤)ができます。ガスや塵はブラックホールの周囲を非常に高速で回転し、その際の摩擦によって高温になり、高いエネルギーを放射するのです。

クエーサーのスペクトルは大きく赤方偏移しています。つまり、非常に遠くの宇宙にある天体なのです。遠くにあっても非常に明るいので観測することができ、私たちが宇宙の構造を理解するのに役立っています。

クエーサーMC2 1635+119。(c)NASA, ESA, and G. Canalizo (University of California, Riverside)
クエーサーMC2 1635+119。(c)NASA, ESA, and G. Canalizo (University of California, Riverside)