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船外活動の出入り口

国際宇宙ステーションに取り付けられた、エアロックです。国際宇宙ステーションから、宇宙飛行士船外活動で宇宙空間に出るときに使われます。国際宇宙ステーション組立てフライト7A(スペースシャトルミッションSTS-104)で2001年7月12日(日本時間)にスペースシャトルアトランティス号で打ち上げられ、国際宇宙ステーションの「ユニティ(第1結合部」に取り付けられました。長さは5.5m、直径は4m、重量は6,064 kgで、クルーロックと装備ロックという2つの円筒形がくっついた形をしています。

「クエスト」はアメリカ航空宇宙局NASA)の宇宙服の保管場所も兼ねており、宇宙服のバッテリーの充電、水や酸素の補給などに必要な設備も備えています。船外活動の際にはここで宇宙服を装着します。また、ロシアのオーラン宇宙服の使用にも対応しています。

「クエスト」にはロシア製の減圧ポンプと手動均圧弁、与圧調整装置があり、クルーロック内を加圧したり、減圧することができます。スペースシャトルのエアロックでは、船外に出るときにエアロック内の空気を全て宇宙空間に放出していますが、国際宇宙ステーションに取り付けられているエアロックは内部の空気の90%を回収することができます

船外活動を行う宇宙飛行士は、NASA船外活動宇宙服の場合、宇宙服内の気圧が約0.3気圧に設定されるため、低気圧の環境下で減圧症にかかるのを防ぐためにプリブリーズと呼ばれる処置が必要になります。プリブリーズは、初期のスペースシャトル時代は、気圧を約0.7に設定した密閉空間で1昼夜程度過ごす方法がとられていましたが、その後改良されて、酸素マスクをつけた状態でエクササイズすることにより、約5時間でプリブリーズできるようになりました。

2001年7月、「カナダアーム2(SSRMS)」で国際宇宙ステーションに取り付けられる「クエスト」。「カナダアーム2」がつかんでいるところがクルーロック、下側が装備ロック(画像提供:NASA)
2001年7月、「カナダアーム2(SSRMS)」で国際宇宙ステーションに取り付けられる「クエスト」。「カナダアーム2」がつかんでいるところがクルーロック、下側が装備ロック(画像提供:NASA)
2010年2月、「クエスト」では宇宙飛行士が宇宙服を装着し、船外活動の準備を行います。(画像提供:NASA)
2010年2月、「クエスト」では宇宙飛行士が宇宙服を装着し、船外活動の準備を行います。(画像提供:NASA)