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SDO

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関連情報

分類:人工衛星

画像提供:NASA/Goddard Space Flight Center Conceptual Image Lab
画像提供:NASA/Goddard Space Flight Center Conceptual Image Lab

名称:SDO(Solar Dynamics Observatory/太陽ダイナミクス観測衛星)
小分類:科学衛星
開発機関・会社:アメリカ航空宇宙局NASA)、ゴダード宇宙飛行センター(GSFC)
運用機関・会社:アメリカ航空宇宙局NASA)、ゴダード宇宙飛行センター(GSFC)
打ち上げ年月日:2010年2月11日
打ち上げ国名・機関:アメリカ合衆国
打ち上げロケットアトラスV
打ち上げ場所:ケープカナベラル空軍基地

太陽観測衛星SDOは、NASAのリビング・ウィズ・ア・スター(Living With a Star; LWS)計画による最初の科学衛星です。リビング・ウィズ・ア・スター計画とは、恒星と共に生きていくための計画という意味であり、太陽系の恒星である太陽の変化が、地球太陽系に与える影響について探ることをその目的としています。

SDOは、打ち上げから5年間にわたって太陽の内部活動や磁場を調べ、磁場の構造や発生のしくみのほか、黒点やフレア、コロナ質量放出(CME)などの現象がどのような磁場の変化から引き起こされるのかなどを探ります。

太陽で、巨大なフレアやコロナ質量放出(CME)などの爆発現象が起きると、莫大なエネルギーが放出されます。すると、国際宇宙ステーションISS)に滞在中の宇宙飛行士をはじめ、地球の南北の極域を飛行する航空機の乗務員にまで影響がおよびます。そのほか、地球の磁場全体を乱す「磁気嵐」が引き起こされて、通信衛星やGPS衛星に深刻な影響を及ぼし、さらには各家庭で使用される電力の供給も止まってしまう可能性さえあります。

そのため、フレアやコロナ質量放出(CME)がいつ発生するのかを予測する「宇宙天気予報」の研究が進められており、SDOの観測データはその研究に役立てられます。

1.どんな形をして、どんな性能を持っているの?
本体は約2.2m×2.2m×4.5mの箱型で、打ち上げ時質量は約3,100kg。
3つの観測装置を搭載しています。日震学・磁気イメージャー(Helioseismic and Magnetic Imager; HMI)は、太陽の振動および磁場を調べるための観測装置です。これは太陽観測衛星SOHOのMDIと呼ばれる観測装置の発展版であり、高い解像度で太陽面全体を観測することができます。
大気イメージングアセンブリー(Atmospheric Imaging Assembly; AIA)は、様々な波長で太陽大気を観測するための観測装置です。10種類の波長で10秒毎に太陽大気を撮像することが可能です。
極紫外線変動観測装置(Extreme Ultraviolet Variability Experiment; EVE)は、太陽からの極紫外線放射を、これまでにない分光解像度、観測頻度、精度で観測します。
SDOの大きな特徴としては、高い頻度で観測を続け、それにより得られた膨大なデータを高速通信により地上に送り続けることができる点があります。これにより、太陽面の変化を高い空間解像度および時間解像度で観測し続けることができます。SDOの観測により、太陽に対する理解が大きく前進することが期待されています。

SDOのAIAにより多波長で撮影されたスピキュール。太陽の彩層から高速に噴出する、比較的低温で高密度のガスである。(画像提供:NASA/SDO/AIA)
SDOのAIAにより多波長で撮影されたスピキュール。太陽の彩層から高速に噴出する、比較的低温で高密度のガスである。(画像提供:NASA/SDO/AIA)

2.どんな目的に使用されるの?
太陽の内部活動や磁場を調べて、磁場の構造や発生のしくみのほか、黒点やフレア、コロナ質量放出(CME)などの現象がどのような磁場の変化から引き起こされるのかなどを探ります。

3.宇宙でどんなことをし、今はどうなってるの?
SDOは、2010年2月11日に打ち上げられました。2013年3月現在、地球周回軌道から太陽の観測を続けています。

4.どのように地球を回るの?
高度約36,000kmの対地同期軌道(地球の自転と周回周期が同期する軌道)です。この軌道により、太陽をほぼ常時観測し続けることができ、さらには、1カ所のSDO専用地上アンテナにより探査機との通信をほぼ常時維持することもできます。これにより、膨大な観測データを効率的に地上に伝達し続けることができます。