JAXA | 宇宙情報センター SPACE INFORMATION CENTER

メニュー

メニュー

固体ロケットと液体ロケット

シェア

関連情報

構造の簡単な「固体ロケット」と、誘導制御が容易な「液体ロケット

固体燃料ロケットの推進剤(すいしんざい)には、一般的に燃料(ポリブタジエン系の液体合成ゴムなど)と酸化剤(過塩素酸アンモニウムなど)を均一に混ぜ合わせて固めたものを使用します。一方、液体燃料ロケットの推進剤は、一般的に燃料(液体水素など)と酸化剤(液体酸素など)が別々のタンクに入れられ、それぞれパイプを通して燃焼室の中に送られます。燃料室に推進剤を送り込む方法としては、ガス圧式、タービン式などがあります。

「固体ロケット」は低コストで開発や取り扱いが比較的

固体ロケットの長所は、部品の数が少なく構造が簡単なので信頼性が高いことと、液体ロケットに比べて、開発・製作・取り扱いが容易でコストもあまりかからないということです。また、同じ大きさの液体燃料ロケットと比較すると、より大きな力(推力)を出すことができます。しかし、燃料に一度火をつけると、いったん消したり再点火したりといった操作が自由にできないため、精密な軌道投入がしにくいという欠点があげられます。

「固体ロケット」の代表、日本のM-Vロケット
「固体ロケット」の代表、日本のM-Vロケット

「液体ロケット」は推力の調節ができ、正確な制御が可能

液体ロケットの長所としてあげられるのは、推力を調節することができるなど、固体ロケットに比べて精密な軌道投入が可能であるという点です。また、一度着火しても、タンクのバルブをしめれば燃焼を止めることができるので、宇宙に旅立つ前にあらかじめ何回もエンジンの燃焼試験ができます。しかし、構造が複雑なため、開発・製作・取り扱いなどがむずかしいという欠点があります。月へ行ったサターンロケットは液体ロケットでした。現在の日本の主力ロケットであるH-IIAロケットH-IIBロケットも液体ロケットです。

液体ロケットの代表例のサターンロケット。サターンロケットはアポロ宇宙船を打ち上げたロケットです。
液体ロケットの代表例のサターンロケット。サターンロケットはアポロ宇宙船を打ち上げたロケットです。
液体ロケットH-IIA 17号機の打ち上げ
液体ロケットH-IIA 17号機の打ち上げ