JAXA | 宇宙情報センター SPACE INFORMATION CENTER

メニュー

メニュー

スペースチャンバ

シェア

関連情報

擬似的に宇宙環境をつくり出す実験室──スペースチャンバ

スペースチャンバとは、擬似的に宇宙空間の環境をつくり出す設備のことで、その中で、人工衛星や搭載する機器の真空試験や光学特性確認試験、あるいは耐環境性確認試験などが行われます。
チャンバ本体は、水平カマボコ型の形状となっていて、この形を採用することによってさまざまな作業の向上が図られています。

総合環境試験棟(JAXA)の13mφスペースチャンバ
総合環境試験棟(JAXA)の13mφスペースチャンバ

ロシアの生物医学問題研究所で長期閉鎖実験

スペースチャンバは、人工衛星や搭載機器の宇宙環境試験に使われるだけではありません。
日本、米国、ロシア、カナダなど計10ヵ国の研究機関がロシアの生物医学問題研究所でのスペースチャンバを利用した長期閉鎖実験に参加しました。これは国際宇宙ステーションへの搭乗に備えて、閉鎖異文化環境に長く滞在するときの心理的なストレスや生理的な適応過程を知るためです。
文化環境の違う国の数名がグループになり、閉鎖施設に滞在します。施設は、ロシアの宇宙ステーション「ミール」の環境に似せていて、3つのスペースチャンバに分かれています。

JAXAが開発したスペースチャンバ
JAXAが開発したスペースチャンバ
JAXAが開発したスペースチャンバの概念図
JAXAが開発したスペースチャンバの概念図

スペースチャンバでの生活と研究内容

このスペースチャンバは、床面積90m2で、個室・トイレ・食堂・サロン・シャワーなどがあります。実験スケジュールは週休2日制で、平日は朝7時ころ起きて朝食をとり、研究作業をします。昼食後に体力トレーニングや健康チェックをし、夕食後は自由時間で11時ころ就寝します。食べ物などは、月に一度運びこまれ、自由時間にはテレビを見たり電子メールを送ったり、週末には電話もできます。
長期閉鎖生活では、かなりのストレスが予想されるので、心理的な健康状態を知るために尿検査でストレスホルモンを調べたり、コンピューターで作業効率や精度を調べています。これから国際宇宙ステーションなどの開発を進めていくには、閉鎖環境に長く滞在しなければなりません。この実験は、宇宙飛行士の健康維持に役立つ大切なものです。