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宇宙服

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宇宙服は「高真空・無重力」に対応した高性能スーツ

無重力で空気がなく、したがって気圧もない宇宙空間では、その環境から人体を守る特別につくられた宇宙服を着なければ活動できません。そのような宇宙空間においても、人間が宇宙船の外に出なくてはどうしてもできない作業があるのです。そのような作業をおこなうための宇宙服は、高真空、無重力、宇宙放射線などの環境に対応した、人間の生命を守るための高性能スーツとしてつくられています。

内圧0.3気圧を保ちつつ、作業時の機動性を確保

宇宙服をつくるさいに考慮すべきことがらには、(1)気体による圧力環境の維持、(2)酸素の供給と二酸化炭素の除去、(3)温度の制御、(4)適度な機動性、(5)宇宙放射線からの防護などがあります。
人間は、空気など気体による圧力環境を必要としますから、宇宙服の内部には、内圧が0.3気圧程度になるよう純粋の酸素が送り込まれ、併せて二酸化炭素の除去もおこなわれています。そして宇宙飛行士は、水を使った冷却下着を着用して、宇宙服の内部を適温に保ちます。宇宙服は、こうした機能を維持したうえで、中の宇宙飛行士が体力を消耗しないよう、移動や作業時の機動性を失わないようなつくりになっているのです。

これからの宇宙服

こうした条件を兼ね備えた宇宙服には、高度な技術が投入されており、費用的にも高価なものです。しかし、将来宇宙ステーションの活動がはじまるころには、いまよりも安価で機動性にすぐれ、しかも地上環境により近づいた宇宙服に工夫・改良されていくものと考えられています。

宇宙服を着る土井宇宙飛行士
宇宙服を着る土井宇宙飛行士