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宇宙日本食

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現在、国際宇宙ステーションで食べられる宇宙食は、NASAが約200種、ロシアが約100種のメニューを提供しています。その中身はステーキからスパゲッティ、ボルシチなどバラエティに富んでいますが、国際宇宙ステーションに滞在する宇宙飛行士達からは「長期滞在のためには、食事のバラエティを増すこと」を強く要望しています。食事はエネルギー補給だけでなく、リラックスしながら同僚とコミュニケーションする時間であり、ストレスを減らし、気分をリフレッシュするという大切な役割があります。
そこで2004年11月に国際宇宙ステーション宇宙食を供給する基準文書である「ISS FOOD PLAN」が承認され、ISSに参加する米国・ロシア以外の国も宇宙食を供給できるという枠組が決まりました。
それを元に日本独自の基準作りが行われ、2006年12月、JAXA宇宙食の基準が整備されました。宇宙日本食とは「日本の家庭で通常、食されている料理」です。宇宙日本食の基準には3つの大きなポイントがあります。まず宇宙で食中毒を起こしたりしないために「衛生性」が求められます。微生物検査や減圧検査などで基準を満たさなければなりません。次に「保存性」。常温(22±2度)で12ヵ月間保存できる必要があります。また、製造施設や検査設備も備えていなければなりません。製造設備はHACCP(危害分析に基づく重要管理点。米国が1960年代、アポロ計画の安全な宇宙食のために確立した方式)またはそれに準じた管理体制を有することが求められます。
JAXA宇宙食認証基準作りに関わった食品メーカー12社が35品目を試作していますが、そのメニューは例えばおにぎり、山菜ご飯、ラーメン、カレー、わかめスープ、ようかん、野菜ゼリー、ケチャップ、マヨネーズなどがあります。

スペースシャトルでラーメンを食べる野口聡一宇宙飛行士(NASA提供)
スペースシャトルでラーメンを食べる野口聡一宇宙飛行士(NASA提供)

今後、JAXAが窓口となって日本の食品メーカーからのエントリーを受け付け、JAXAの基準をクリアすればNASAを通さなくても宇宙日本食として、ISSのメニューに載ることになります。早ければ、2008年度の若田飛行士のISS滞在で宇宙日本食を食べる姿が見られるでしょう。