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STS-135

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関連情報

分類:スペースシャトル

NASA提供
NASA提供

名称:STS-135
オービタ:アトランティス
打ち上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局NASA
打ち上げ年月日:2011年7月9日
着陸年月日:2011月7月21日
宇宙飛行士:クリストファー・ファーガソン/ダグラス・ハーリー/レックス・ウォルハイム/サンドラ・マグナス
飛行期間:426時間28分

STS-135は国際宇宙ステーション(ISS)組立ミッションで、ULF7フライトと呼ばれています。スペースシャトルの打ち上げは135回目、スペースシャトルによる国際宇宙ステーションの組立・補給フライトとしては37回目です。アトランティスの33回目のミッションで、30年に及んだスペースシャトル計画の、最後のミッションでした。
スペースシャトル最後の打ち上げを見ようと、フロリダのケネディ宇宙センターには、世界中から多くの人が集まりました。たくさんの人が見守る中、酸素漏れのトラブルでカウントダウンが31秒前で1回止まるというトラブルがあったものの、すぐに再開され、アトランティスは無事カウントダウンを終え、国際宇宙ステーションに向かって打ち上げられました。

国際宇宙ステーション(ISS)に向かう前に、アトランティスは外壁タイルが損傷を受けていないかを確認しました。その後、打ち上げ2日後に国際宇宙ステーションとドッキングしました。宇宙ステーションのクルーは鐘を鳴らして、最後のスペースシャトルのクルーを歓迎しました。シャトルを出迎えた宇宙ステーションのクルーの中には、ちょうど宇宙ステーションに長期滞在中だった日本の古川聡宇宙飛行士もいました。
このミッションの目的は、宇宙ステーションのロボットアームを修理することと、「ラファエロ」多目的物流モジュールで必要な物資を運ぶことでした。シャトルのミッションには船外活動がつきものですが、今回のミッションでは、「ラファエロ」で運んできた4,264㎏もの物資とシャトルのミッドデッキに積まれた998㎏の物資を宇宙ステーションに運ぶことに時間のほとんどが費やされました。代わりに「ラファエロ」には、宇宙ステーションでは必要なくなり地球に持って帰るための2,585㎏もの物資が積み込まれました。
ロボットによる給油ミッションの実験では、遠隔操作されたロボットが軌道上で衛星に燃料を供給できるか、地球上から命令を送ってテストしました。これが実現すれば、コストとリスクを減らせるだけでなく、将来のロボットによるミッション実行の基礎になります。
もう一つの実験は、光学反射物質の実験で、これはSTS-134ミッションで、宇宙ステーションの外部物流キャリア2に設置された実験の一端です。
160回目の船外活動がシャトルのクルーではなく宇宙ステーションのクルーによって行われ、宇宙ステーションの組み立てと修理に費やされました。
1週間のアトランティスミッション中に、オバマ大統領が無線で連絡をし、「我々はチームとしてのあなた方の活動を見守っている。あなた方はアメリカ国民だけでなく地球上のすべての市民にとって大きな意味を持つ。宇宙での活動は我々の冒険心と探究心、勇気を体現している」と話しました。彼は同時に30年間のシャトルの活動を支えてきた人々に感謝の意を伝えました。

宇宙ステーションを離れるとき、アトランティス宇宙ステーションを半周し、宇宙ステーションの全体をデジタルデータで撮影しました。その後、残りの半周をしてシャトルは宇宙ステーションを離れました。
その後シャトルは単独で飛行し、ピコサットと呼ばれる3.6㎏ほどの技術デモンストレーション衛星を展開しました。これはシャトルによる180番目の、そして最後の搭載物でした。

着陸の日の気候はこれといったこともなく、ヒューストンのミッションコントロールは、シャトルが地球を200周したところで、軌道を離れるよう伝えました。現地時間の7月21日5時57分(日本時間19時57分)にアトランティスは、真っ暗闇の中、ケネディ宇宙センターの滑走路15に着陸しました。
こうしてスペースシャトル計画はその30年の歴史の幕を閉じました。しかし、その偉業は宇宙探査の歴史が続く限り、伝えられるでしょう。

NASA提供
NASA提供

1.どんな形をして、どんな性能を持っているの?
アトランティスは、液体燃料ロケットエンジン(メインエンジン)が付いたオービタ(軌道船)と呼ばれる有人宇宙船と固体燃料ロケット2基、液体燃料・酸化剤の外部タンクからなっています。オービタの長さは37m、高さ17m、重さ85トンです。外部タンクは使い捨てですが、オービタとブースタロケットはくりかえし使われます。

2.打ち上げや飛行の順序はどうなっているの?
外部タンクの液体燃料・酸化剤を使って、オービタのメインエンジンに点火、それと固体ロケットの噴射で打ち上げます。約2分後に、燃料の燃えつきた固体ロケットが切り離され、パラシュートで落下します。約8分後、高度約150kmに達したとき外部タンクが切り離され、オービタは軌道修正用エンジンで地球周回軌道に乗ります。オービタが地球に戻るときは、グライダーのように滑空しながら着陸します。

3.宇宙飛行の目的は?
このミッションは、スペースシャトル計画の最後のミッションであり、宇宙ステーションのロボットアームの修理と物資の輸送、要らない物資の搬出が目的でした。

4.宇宙でどんな活動をし、どのような成果をおさめたの?
今回のミッション船外活動は、シャトルのクルーではなく、宇宙ステーションのクルーによって行われ、宇宙ステーションのロボットアームを修理し、2010年に動かなくなった宇宙ステーションの635㎏にもなる冷却システムのポンプの交換をしました。このポンプはシャトルの貨物室に詰められて地球に持ち帰られ、なぜ動かなくなったか原因の検証に使われます。船外活動時間は6時間31分でした。