1995年に木星に到達、貴重な観測データを送り続けた「ガリレオ」
アメリカの木星探査機「ガリレオ」は、数々の貴重な観測結果を送ってきました。木星に向かう途中では小惑星「ガスプラ」と「アイダ」に接近、「アイダ」に新たに衛星を発見したほか、両小惑星の衛星の表面のようすを撮影しました。1995年12月8日(日本時間)に木星に到達し、プローブを投入して大気のようすなどを調査しました。また、2つの「ガリレオ衛星」に接近し、クレーターや起伏の多い「ガニメデ」の表面の映像を送ってきたほか、「ガニメデ」の磁場の調査などを行ないました。

木星探査機「ガリレオ」
衛星への影響を避けるため、木星に突入して探査を終える
ガリレオ衛星には、放射性物質を利用して発電や保温を行なう「原子力電池」が搭載されていました。しかし、ガリレオが木星圏をそのまま飛行し続けると、軌道が狂い、事によっては衛星にぶつかるかも知れません。とくにエウロパは生命が存在するともいわれるだけに、もしぶつかったときの影響は甚大です。そのような事情を考慮して、2003年10月、ガリレオは木星本体に突入し、大気中で燃やされて消滅させられました。
1997年6月の「イオ」の大噴火は、観測史上最大規模
NASAは1997年11月5日、「ガリレオ」が、木星の衛星「イオ」で、同年6月に起きたとみられる大噴火の跡を観測したと発表しました。4月と9月に「ガリレオ」が撮影した画像を比較したところ、噴出物が直径約400kmほどにわたって広がっていました。この大噴火は、「ガリレオ」が1995年からの2年間に観測した中では最大規模の活動です。

ガリレオが撮影した「イオ」の表面。左が1997年4月、右が同年9月のもの。4月のものに比べて9月のものには、右上に大噴火跡らしい黒い痕跡が見られる。
1998年4月には、2つめの木星の輪を発見
アメリカの天文学者らは、「ガリレオ」が、木星に宇宙のちりからなる輪がもう1つあることを発見したと科学誌「サイエンス」(1998年4月発売)で発表しました。輪は直径100万km以上もあり、わずか1.4マイクロメートルの粒子から構成されています。意外なことに、木星自身や18ある衛星の自転とは反対方向に回転しているとのことです。

