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テミス

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テミスはNASAの磁気圏観測衛星です。2007年2月18日午前8時1分(日本時間)、フロリダ州のケープ・カナベラル空軍基地からデルタIIロケットによって打ち上げられました。
テミスはオーロラがなぜ発生するのか、その謎を解明しようとしています。
オーロラは、太陽からやってくる電子などのプラズマ(太陽風)が地球の北極や南極上空の酸素原子などにぶつかり、光らせるという現象です。
このオーロラを光らせるメカニズムには、実はもう少し複雑です。地球は磁場を持っていて、その磁場が及ぶ範囲を「地球磁気圏」と呼んでいますが、地球磁気圏は太陽風の影響を受けて太陽と反対の方向(夜側)に長くのびて尻尾のようになっています。
電子などのプラズマはいったん夜側の「磁気圏の尾」と呼ばれる場所に集まります。そのエネルギーが何らかのきっかけで解放されて磁気圏が乱れる「サブストーム」という現象が起こると、オーロラを発生させると考えられています。
でも、このサブストームについては発生する場所や、どういうきっかけで起こるかについて、まだまだわからないことがあります。サブストームが起こると地上の機器や人工衛星に通信障害をもたらします。 また、宇宙飛行士は高レベルの放射線を浴びないように、船外活動を控える必要があります。
テミスはこのサブストームの解明をめざして、打ち上げ後5機に分かれ、高度が異なる軌道に向かいます。それぞれの衛星が磁気や粒子、温度、地球に向かう電子の流れなどを詳しく調べます。5機の観測衛星を1機のロケットで打ち上げるのはこれまでで最多の数になります。
「テミス」はギリシア神話に登場する「正義と審判の女神」の名前です。長年の謎だったサブストームを解明してくれることでしょう。