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タイロス1号

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関連情報

分類:人工衛星
名称:タイロス1号/TIROS 1(Television Infrared Observation Satellite-1)
小分類:地球観測衛星
開発機関・会社:アメリカ航空宇宙局(NASA)
運用機関・会社:アメリカ航空宇宙局(NASA)/アメリカ気象局/アメリカ陸海軍
打ち上げ年月日:1960年4月1日
運用停止年月日:1960年6月4日
打ち上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げロケット:ソー/エイブル
打ち上げ場所:ケープカナベラル空軍基地
国際標識番号:1960002B

タイロス計画は、可視光線と赤外線のそれぞれの波長を用いたテレビ・カメラで大気層の雲の動きを観測し、地上に送りとどけて、気象予報や嵐の警戒のために役立てることを目的とした、アメリカの人工衛星計画の中でももっとも初期のものでした。
タイロス1号は、その計画で最初の実験衛星で、原始的な機構ながら、わずか78日間の運用の間に22952枚の雲の映像を地上に送信、衛星からの気象観測が有効であることを世界に立証しました。
ただし、地上が夜でも雲の姿をとらえることができる赤外線カメラはまだ積まれていませんでしたし、スピン安定方式には不可欠の、常に真下をカメラが向くようにする補正機構は搭載されていなかったので、撮影の向きの大気圏が昼にあたり、しかも、うまく地球向きにカメラが向けられているときしかテレビ撮影することはできませんでした。
それにテレビ・カメラの性能についても、電波にのせて送ることができる情報が限られていたため、おおまかな雲の形しか伝えることができませんでした。
しかし、それまで10kmや20kmの高さからしかできなかった気象観測が、650〜700kmの高度から可能になったことによって、この不完全な実験衛星の不鮮明な写真だけでも、気象観測研究に大きな成果をもたらすことになりました。

1.どんな形をして、どんな性能を持っているの?
円筒形で、直径は107cm、全高が48cmの円盤型、打ち上げ時の重量は120kgで、広角と望遠、2基のテレビ・カメラが装備されていました。ただし、1号では、赤外線カメラは搭載されていませんでした。アルミ合金とスチール製で、太陽電池を動力とし、真下の大気圏の状態をいったん磁気テープに記録した上で、電波交信できる空域から地上に送ることができました。

2.どんな目的に使用されるの?
宇宙からの観測による気象情報の確保を目的としていました。気象衛星としては世界初の試みでした。

3.宇宙でどんなことをし、今はどうなっているの?
気象衛星が実際に応用できることを、世界にさきがけてはじめて立証しました。

4.このほかに、同じシリーズでどんな機種があるの?
1号と同じ1960年の11月23日に打ち上げられた2号から、1965年7月2日に打ち上げの10号まで、10基の衛星が打ち上げられました。タイロス計画の成果は、1966年にはタイロス実用システム衛星という名の計画へと発展、文字どおり実用の気象衛星エッサ2号として実現しました。
1978年10月13日には同じ名を持つ、ただし最初の世代に比べればはるかに性能の高いタイロスN衛星が打ち上げられました。1994年12月30日に打ち上げられたノア14号を、このタイロスNと同じシリーズに数えることもあります。

5.どのように地球を回るの?
近地点高度656km、遠地点高度696kmのほぼ円軌道で、公転周期は98.3分でした。軌道傾斜は48.4度あり、ほぼこの数字の南北緯度よりも赤道に近い大気圏をもれなく観測することができました。