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地球に衝突した隕石の跡

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関連情報

地球にも残るクレーター

隕石の衝突によって生じた凹地をクレーター(隕石孔)といいます。月のクレーターは小さな望遠鏡でも観察することができますし、探査機が撮影した画像によって、水星金星火星にもクレーターが数多くあることが明らかにされました。衛星や小惑星など、固体の表面を持つ太陽系内の天体であれば、ほとんどが多かれ少なかれクレーターをもっています。もちろん地球にもクレーターが残されています。しかし、地球は他の天体に比べ地殻変動が活発であり、また豊富な大気と水による風化浸食作用のため、残されているクレーターの数はそれほど多くありません。有名なクレーターのひとつに、アメリカのアリゾナ州にあるバリンジャー隕石孔があります。約5万年前の隕石衝突でできたもので、直径は約1.5km、深さは約170mあります。

バリンジャー隕石孔。 (c) USGS
バリンジャー隕石孔。 (c) USGS

ツングースカの大爆発

1908年6月、当時のロシア帝国領内のシベリア、ツングースカ地方で謎の大爆発が起きました。爆発は地上約6kmの上空で起きましたが、この爆発で、爆心地から半径20km以内は高熱で焼かれ、東京都全体の面積にも匹敵する約2,000km²もの地域の針葉樹林が放射状になぎ倒され壊滅させられたと言われています。この爆発の正体は、直径100mほどと推測される小天体の落下によるものでした。クレーターが残らなかったことから、小天体は大気中でばらばらに崩壊し、燃え尽きたと考えられています。幸い、近くに集落がなかったため人的被害は大きくありませんでしたが、現代の人工密集地に落ちた場合、大変な災害が起きる可能性があります。

調査隊が撮影したツングースカの爆発現場周辺の写真。
調査隊が撮影したツングースカの爆発現場周辺の写真。

恐竜の絶滅も小惑星衝突が原因か?

1978年、メキシコのユカタン半島北部にある巨大クレーター、チクシュルーブ・クレーターが、飛行機による重力分布測定(石油発掘のための地質調査)によって発見されました。6,500万年前に直径10kmの小惑星の衝突でできたといわれるこのクレーターは、じつに直径約180kmもあり、生命が発生して以来、最大級の隕石の衝突と考えられています。のちに、さまざまな調査が行われた結果、このクレーターを形成した隕石落下が恐竜絶滅の原因なのではないか、という説が有力視されるようになりました。世界中の6,500万年前の地層には、地上にはほとんど存在しないイリジウムなどの元素が濃集していることが確認されており、この衝突によって巻き上げられた噴出物による影響が全地球規模に及ぼされたことを物語っています。