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太陽系外縁天体

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エッジワース・カイパーベルト天体から太陽系外縁天体へ

1950年ころ、アイルランドの天文学者ケネス・エッジワースとアメリカの天文学者ジェラルド・カイパーが、冥王星の軌道のより外側に、氷でできた小さな天体がたくさん公転している、というアイデアを出しました。これらの天体が何かのきっかけで太陽に近づいたとき彗星となると考えたのです。このような天体がある領域を、提案した2人の名をとって「エッジワース・カイパーベルト」、そこにある天体を「エッジワース・カイパーベルト天体」と呼びます。初めてエッジワース・カイパーベルト天体が発見されたのは1992年のことです。それから次々と発見され、今では1,000個を超えています。やがてそれらの中に、冥王星に匹敵するような天体が発見されるようになり、ついには冥王星を上回る大きさの天体まで見つかるようになりました。このことから、冥王星はこれらの天体の一員と考えられるようになり、惑星の定義が見直され、惑星ではなくなったのです。同時に、エッジワース・カイパーベルト天体も「海王星以遠天体」と呼ばれるようになり、日本ではそれらを「太陽系外縁天体」と呼ぶことに決まりました。

氷でできた赤い天体

太陽系外縁天体は、木星よりも外側にあった水などの軽い物質が、惑星に取り込まれずに残ったものだと考えられています。そのため、成分のほとんどは氷ですが、その色は赤っぽいものが多いのが特徴です。氷といっても水の氷だけではなく、さまざまな有機物も含まれています。そこに長い間宇宙線が当たると、有機物が変質して赤くなるのです。このような現象を「宇宙風化」もしくは「宇宙赤化」と呼んでいます。太陽系外縁天体は、非常に宇宙風化が進んだ天体なのです。

冥王星型天体

数ある太陽系外縁天体のうち、準惑星でもある天体を「冥王星型天体」と呼んでいます。太陽系外縁天体の中には、準惑星になる可能性がある大きな天体が数多くあるため、それらを区別するためにこのようなカテゴリがつくられたのです。2009年1月現在、冥王星型天体は4つあり、ほかにもいくつかの候補天体があります。

ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した冥王星 (c)Alan Stern (Southwest Research Institute), Marc Buie (Lowell Observatory), NASA and ESA
ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した冥王星 (c)Alan Stern (Southwest Research Institute), Marc Buie (Lowell Observatory), NASA and ESA