JAXA | 宇宙情報センター SPACE INFORMATION CENTER

メニュー

メニュー

晴れ上がり

シェア

関連情報

宇宙が晴れ上がる

宇宙が誕生した直後の高温高圧の宇宙は、不透明な世界でした。宇宙全体を満たすプラズマが光の直進を妨げていたのです。この状態は、宇宙が膨張することによって温度が3,000度まで下がった38万年後まで続きました。その時、ばらばらだった電子と原子核が一斉に結合して中性化し、光が直進できるようになったのです。これが宇宙の「晴れ上がり」です。この時に放たれた光を遮るものはなにもなく、今でも宇宙のあらゆる方向からやってきており、私たちに宇宙背景放射として観測されています。

宇宙背景放射には、温度に換算して10万分の1程度のむらが見られます。このむらは、後の宇宙の大規模構造へと成長していく種となりました。また、晴れ上がり前に宇宙全体を飛びかっていた音波のパターンが、その後の宇宙の構造に影響していることが予測されており、その構造を観測しようとする試みも近年盛んに行われています。宇宙の晴れ上がりの時に放たれた光は、いまも私たちに宇宙の謎を読み解くためのヒントを多く与えてくれているのです。