JAXA | 宇宙情報センター SPACE INFORMATION CENTER

メニュー

メニュー

人工衛星の代表的な軌道(2)

シェア

関連情報

北極、南極の上空付近を回る「極軌道」

軌道傾斜角が90度、もしくはこれに近い角度の軌道のことを「極軌道」といいます。衛星が軌道を周回しているあいだ、地球が自転するため、北極・南極を含め、数日後には地球全体をカバーすることができます。そのため、全地球の観測に適しており、多くの地球観測衛星は極軌道、あるいは極軌道に近い軌道に投入されています。

軌道傾斜角がほぼ90度で、北極・南極の上空付近を回る軌道
軌道傾斜角がほぼ90度で、北極・南極の上空付近を回る軌道

衛星の軌道面と太陽方向がつねに一定になる「太陽同期軌道」

太陽同期軌道とは、衛星の軌道面の回転方向と周期(1日あたりの回転角)が地球の公転周期(1日あたりの回転角)に等しい軌道。つまり、地球を回る衛星の軌道面全体が1年に1回転し、衛星の軌道面と太陽方向がつねに一定になる軌道のことです。このような軌道は極軌道でのみ可能となりますが、軌道傾斜角90度の完全な極軌道では、衛星軌道面の回転は起こらず、90度より大きな傾斜角の場合に、地球と同じ方向に回転します。また、この軌道傾斜角は、衛星の軌道高度によってちがってきます。たとえば、高度800kmの円軌道の場合、傾斜角を98.4度にすると太陽同期軌道となります。この軌道を回る衛星から地球を見た場合、地表に当たる太陽光線がつねに一定の角度であるため、同一条件下での地球観測をおこなうのに適しています。

太陽同期軌道の場合は、同じ時間帯に同一地点の上空を通過します。
太陽同期軌道の場合は、同じ時間帯に同一地点の上空を通過します。

地球観測衛星の多くは「太陽同期準回帰軌道」で打ち上げられている

太陽同期準回帰軌道は、太陽同期軌道と準回帰軌道を組み合わせた軌道です。この軌道に打ち上げられた衛星は、何日かの周期ごとに同一地点の上空を、同一時間帯に通過するため、同一条件でくりかえし地表を観測できます。そのため、地球を広範囲にわたって恒常的に観測するのにきわめて有効で、多くの地球観測衛星がこの軌道に打ち上げられ、全地球の観測をおこなっています。

太陽同期準回帰軌道では、10数日後に同一地点の上空にもどってきますが(準回帰軌道)、そのときにはかならず前回と同じ時間帯に通過します。(太陽同期軌道)
太陽同期準回帰軌道では、10数日後に同一地点の上空にもどってきますが(準回帰軌道)、そのときにはかならず前回と同じ時間帯に通過します。(太陽同期軌道)