JAXA | 宇宙情報センター SPACE INFORMATION CENTER

メニュー

メニュー

天王星の衛星

シェア

関連情報

天王星をめぐる27個の衛星たち

天王星には2009年1月現在で、27個の衛星が発見されています。そのうち、アリエル、ウンブリエル、タイタニア、オベロン、ミランダを「五大衛星」と呼んでいます。これらは地上からの観測で発見されました。天王星の衛星はすべて、慣例的に、イギリスの劇作家ウィリアム・シェークスピアかイギリスの詩人アレキサンダー・ポープの作品に登場する人物の名がつけられています。

第1衛星アリエル

アリエルは1851年、ウィリアム・ラッセルによって発見されました。直径は1,158km、天王星からの距離は約19万kmです。アリエルの名はシェークスピアの戯曲「テンペスト」に登場する空気の精霊にちなんでいます。氷とケイ酸塩質の岩石、固体のメタンからできていると考えられています。表面には渓谷のような筋模様が数多く見られ、クレーターはあまり多くは見られません。

探査機「ボイジャー2号」が撮影したアリエル (c)NASA/JPL
探査機「ボイジャー2号」が撮影したアリエル (c)NASA/JPL

第2衛星ウンブリエル

ウンブリエルはアリエルと同様、1851年にラッセルによって発見されました。直径は1,170km、天王星からの距離は約27万kmです。ウンブリエルの名はポープの作品「髪盗人」の登場人物にちなんでいます。ほとんどが氷とケイ酸塩質岩石でできていると考えられています。

探査機「ボイジャー2号」が撮影したウンブリエル (c)NASA/JPL
探査機「ボイジャー2号」が撮影したウンブリエル (c)NASA/JPL

第3衛星タイタニア

天王星最大の衛星で、1787年、ウィリアム・ハーシェルによって発見されました。直径は1,578km、天王星からの距離は約44万kmです。タイタニアの名はシェークスピアの戯曲「真夏の夜の夢」に登場する女王にちなんでいます。氷とケイ酸塩質岩石、メチル基をもつ有機化合物からできています。赤道付近にはメッシーナ渓谷と呼ばれている巨大な溝のような地形が見られます。

探査機「ボイジャー2号」が撮影したタイタニア (c)NASA/JPL
探査機「ボイジャー2号」が撮影したタイタニア (c)NASA/JPL

第4衛星オベロン

タイタニアに次いで大きい衛星で、タイタニア同様、1787年、ハーシェルによって発見されました。直径は1,522km、天王星からの距離は約59万kmで、五大衛星のなかで最も外側を公転しています。オベロンの名はシェークスピアの戯曲「真夏の夜の夢」に登場する妖精の王にちなんでいます。ウンブリエルと似たような姿をしており、氷とケイ酸塩質の岩石からできていると考えられています。

探査機「ボイジャー2号」が撮影したオベロン (c)NASA/JPL
探査機「ボイジャー2号」が撮影したオベロン (c)NASA/JPL

第5衛星ミランダ

五大衛星のなかでは最も小さく、最も内側を回る衛星です。1948年、ジェラルド・カイパーによって発見されました。直径は472km、天王星からの距離は約13万kmです。ミランダの名はシェークスピアの戯曲「テンペスト」に登場する娘にちなんでいます。表面のほとんどは氷で覆われており、内部は氷とケイ酸塩質岩石、メチル基をもつ有機化合物からなると考えられています。表面には深さ20km以上の巨大な渓谷が縦横無尽に走っており、過去に天王星からの潮汐力によって破壊的な変動があったと考えられています。

探査機「ボイジャー2号」が撮影したミランダ (c)NASA/JPL/USGS
探査機「ボイジャー2号」が撮影したミランダ (c)NASA/JPL/USGS