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ホワイトホールとワームホール

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関連情報

ホワイトホールやワームホールという言葉を耳にすることがありますが、こういった天体は本当に存在するのでしょうか。

ホワイトホール

アインシュタインの一般相対性理論はブラックホールの存在を予言しており、実際にブラックホール候補天体も数多く見つかっています。ブラックホールは、光でさえも飲み込んでしまうほどの強い重力を持つ天体、いわば時空に開いた“穴”なのですが、理論上、時間方向に反転してやるとなんでも吐き出す穴、すなわちホワイトホールの存在を考えることができます。この両者を結びつける仮想的なトンネルのことを、ワームホールと呼んでいます。この穴を使ってワープができるのではないか、そのような可能性を追求した研究者がいます。

タイムマシンの夢をもたらしたワームホール

アメリカのキップ・ソーンたち相対論研究者は、ワームホールの理論を使ってタイムマシンを考えました。彼らは、きわめて小さいサイズ(量子論的サイズ)でつくり出されたワームホールを宇宙船が通過できるほどに拡大し、そのままにしておけばつぶれてしまうワームホールというトンネルを支える物質を考え、さらにその口を光速に近いスピードで移動することを想定しました。その上で、光速で運動する物体の時間が遅くなるという特殊相対性理論の結果を適用すれば、過去に戻るタイムマシンがつくれると主張したのです。ただし、これはあくまでも「もし、タイムマシンができる可能性があれば」という知的な遊びで、実際にはありえない物理的仮定を前提としていることに注意が必要です。また、タイムマシンやワープといった概念は因果律に反しているため、残念ながら実際にはできないだろうと考える科学者もいます。