電気推進エンジン
(イオンエンジン) |
冗長1基を含み4基(惑星間推進用)。惑星間航行用メインエンジンとして、イオンエンジンのスラスタヘッド4台のうち最大3台を同時に使用(はやぶさ本体が供給可能な電力事情等により台数を2台、1台と減少させる)。 |
化学推進エンジン
(スタスター) |
ノズル12基(姿勢制御用)。惑星間航行時の姿勢制御および小惑星到着時の近接運用のときに、2液式化学エンジンを使用(12個のノズルを組み合わせる)。 |
太陽電池パドル |
ガリウムヒ素セルが貼られた4.2M×1.4M×2翼の太陽電池場パドルにより1.0 AUにおいておよそ2.6kWの電力を発生 。 |
バッテリー |
大きさ188mm×215mm×153mm、重さ約7.6kgのバッテリー1基。リチウムイオン二次電池を使用。容量は13.2 Ah。 |
高利得アンテナ |
半値幅1.4度の単一指向性パラボラ形アンテナを1基搭載。アンテナの直径は1.6m。重量およそ7.3kg。送信出力20W(X-band)。通信速度は最大8kbps。 |
中利得アンテナ |
単一指向性の矩形ホーン形アンテナを2基搭載。1基は駆動機構によりY軸回りにおよそ115度回転する。重量およそ1.7kg。残る1基は固定式で、重量およそ490g。送信出力20W(X-band)。通信速度は最大8kbps。 |
低利得アンテナ |
マイクロストリップ形アンテナを3基装備。高利得アンテナの上部に1基、底面に2基装備され、重量はそれぞれおよそ60g、390g、124g。送信出力20W(X-band)。通信速度は最小8bps。 |
ターゲットマーカー |
小惑星タッチダウン用の人工目標物で3基搭載。内1基には88万名の署名が印字された。直径10cmのアルミ球殻にフラッシュランプを高効率で再帰反射させるフィルムが貼られている。反発係数が0.1以下になるようポリイミド小球を内蔵する。マーカー本体1基の重量は280g。 |
再突入カプセル |
小惑星表面より採集したサンプルを地球に持ち帰るための装置。再突入の大気摩擦からサンプルを保護するためのアブレーター、サンプルコンテナ、パラシュート、ビーコン送信装置などから構成されている。直径40cm、重量16kg。 |